弱み

僕は弱い人間だ。

 

そうやってずっと思って生きてきた。

 

だから弱い自分を変えようと必死になっていた。

 

周りからは落ち着いているとか言われることがあるけど、心の中はいつも不安でビクビクしていて自分の中は全く落ち着いていない。

 

いつからか弱い自分を変えるために強くならなくてはいけない、弱くてはいけないと思うようになっていた。

 

いつからこの意識が芽生えたのかというと、本当に人生の積み重ねで少しづつ芽生えてしまったんだと思う。

 

元々の気質みたいなものもあると思う。

外交的な正確ではなく間違いなく内向的な人間である。

人との関わりの中でストレスを感じやすいし、あまり多くの人と関わるのは得意ではない。

周りと自分を比べる中で少しずつできあがった価値観なんだと思う。

 

大学の受験のとき、プレッシャーが大きくて何故かその頃からいい大学にみんなに負けないようにって意識があって自分の中では本当に負けられないプレッシャーがあった。

それで頭悪かったけど勉強して、なんとか大学に入った。

でもこのとき結構不安定になって毎日が辛かったのを覚えている。

この頃から自分は人と比べて心が弱いんだと感じるようになった。

 

それから社会人になるときも大きなプレッシャーがあった。

公務員になるっていうことを決めたけど公務員になるには試験がある。

試験に合格しなきゃっているプレッシャーで押しつぶされそうだった。

このときも同じように毎日が辛くてしょうがなかった。

これは一例だけど、主に人生のターニングポイントで周りと自分を比べることで、プレシャーを自分で感じてしまい、自分弱いって意識が自分の中に定着したんだと思う。

 

弱い自分を変えたい、みんなと同じようにもっと強くなりたいっていうのが自分のねがいだった。

弱さを周りに悟られないように、弱みをできるだけ出さないように必死だった。

 

そのあたりから、自分は頑張らなきゃいけないっていう自分が作られたのかもしれない。

弱い自分を否定し続けて、強さを身に着けようとしてきた自分…

 

結果は当然強くはなれませんでした。

僕の心の中には弱い自分がいるのに、弱い自分の周りに強さと呼ばれそうな鎧みたいなものを着て、必死に自分の弱いを隠そうとしていた。

 

鎧が剥がれるんじゃないかといつもビクビクしていた。

 

だからこそ、いつも心の中には不快感があったし、なんか現実と自分の心の中との間に矛盾みたいなものがあった。

 

結局、弱い自分を否定して強くなろうとしても、強くはなれないという結論に至った。

だから、弱い自分で生きようと思っている。

弱い自分を認めつつ、弱い自分を少しでも労ってあげようかなと。

 

そうしないと、ずーっと現実とのギャップに苦しむと思うから。

弱い自分を出したら、笑われるとかバカにされるっていう怖さはずっともってる。

でもまあ、もしそんな人がいたらそんな人たちとは関わらなければいいだけだ。

自分の世界は自分で作る。

 

少しずつでもそうできるように、自分のままで生きていこう。